ループアンテナ | クルマ屋 奮闘記

ループアンテナ

配線をクルクル巻くと、「ループアンテナ」 の出来上がり? w

     
上の画像は、1999年 スバルレガシー BH5 、スピードメーターを丸ごとごっそり取外しましたの図。

 このクルマの御依頼内容は、「カーナビゲーション+VICS+ETC移設」 だったのですが、何故にここまで? w

 実は別件で大阪のお客様から、ETCアンテナの裏技的な装着位置について、お便りを頂いたのでした。
 「本体だけでなくアンテナも外から見えない場所に付けたい = メーターパネル内部」 という施工例のHPを
 御紹介下さり、これと同じようにすることは可能ですか? という御質問内容でありました。
 「勿論YES♪」 と即答したものの、残念ながらとある理由で沙汰止みになり、私の中の知識として眠ることに。。

フロントガラスの標準位置よりも1枚遮蔽物が増えるのに加えて、取付角度も水平寄りになります。
これはもう感度的には絶対不利なので、成功例を幾ら聞いたところで非常に不安に思うわけです。
そこで何か良案はないものかとおぼろに思っていて、ある日ようやく閃きを得たのがこの作戦♪

 三菱製ETCキットには、常々私が使うなかれと啓発している「 低グレード品、シングル歯の赤いエレクトロタップ 」が
 梱包されていたりするのですが、割りと丁寧に書かれた取付要領書を入れてくれているあたりは VERY GOOD。
 それによりますと、アンテナ線の余った部分は折らずに15cm程度に巻く ように指示してあったのです。

 お恥かしい話ですが、折り曲げて束ねるといけないんだ・・・ 芯線が断線しやすくなるからかな・・・ くらいの認識で
 以来、指示通りにはしていたのですが、汎用品の定めとはいえアンテナ線がいやに長すぎ毎回グルグル巻くことに。
 これじゃまるでループアンテナ。。  うん?  おやぁ~?   (ノ゚ο゚)ノ オオオォォォー!!

しかしETCの送受信用に定められた周波数を調べてみると、約 5.8GHzによる無線通信。
これはFMラジオの約70倍!  電波分類上は、TVなどのVHFやUHFを超えるSHF!!
残念ながら、サブアンテナとしての優れた効能があるとは、余り期待しないほうが無難でしょう。

とはいうものの・・・・・
余って巻いた部分を、サブアンテナと思って作業したかどうかの違いは非常に大きいと思います。
そのつもりで作業をすると、車両ハーネスからなるべく離れた適当な空隙に貼るだろうからです。
過去記事「 ラジオアンテナ 」と同じ理屈で、途中のアンテナ線は単独経路にするだろうからです。
ETC設置をDIY作業する時は、キーワード 「ループアンテナ」 ですよ~♪
♪