放熱性向上塗料 | クルマ屋 奮闘記

放熱性向上塗料

熱の移動・拡散には、三通りの形態があります。
熱伝導: 固体内部の分子運動等。 例えば金属の中を直接伝って逃げていく熱など。
対流: 流体による熱移動。 水冷装置や空冷ファン、ファンヒータの原理。
輻射・放射: 電磁波による熱移動。 例えば太陽や赤外線ヒータの熱放射。 本記事での着目点です。

実は、沖電気工業製の「放熱シート まず貼る一番」という商品を知り興味を持ちまして。
検索すると詳細な解説ページがすぐに見つかり、上述知識もそこで勉強させて頂きました。
輻射熱を利用した画期的な放熱材!! ですがその元となる塗料「セラックα」は門外不出とのことでした。。orz

市販車純正のラジエターやクーラーコンデンサーの放熱は、熱伝導と対流によるものが大半なので
これに輻射要素を加味してやれば、放熱性能をアップ出来るはず! で、放熱塗料で検索すると・・・

  放熱用コーティング剤 「クールテック」
  

ガスバーナー外炎の温度は、およそ 1400 ~ 1500℃ もあるそうです。
動画中、クールテック塗装を施されたアルミ板サンプルは溶けなくなってます。 耐火性能格段UP!

  私の求めるイメージとは少し違うのですが、オキツモさんは元々、耐熱塗料を得意とするメーカーさんなので、
  こういう手法による訴求のほうが、むしろ自然なのでしょう。 "放熱効果による基材耐熱性の向上" 正にその通り ^^;



自動車のクーラーをもっと効くようにする目的で、クーラーコンデンサーの温度を下げてやる。。
そういう観点から、「オキツモクールテックの商品解説ページ」 をご覧ください。

   

クールテック塗装をしたヒートシンクは、アルミ素地の製品に比べて、約10%もクールダウン!
この差分はそのまま輻射要素によるものなのでしょう。
灼熱とまでいかない 50~100℃のマイルドな温度域でも、5~10℃も放熱性向上・・・
単に塗るだけでサイズアップと同等効果を得られるとしたら、これちょっと凄くないですか♪

  補足:
  ヒートシンクよりずっと目の細かいクーラーコンデンサーは、塗装面積が増える為、更なる効果が期待できます。
  オキツモクールテックは、180℃20分の焼付け塗料です。
  赤や青など豊富なカラーバリエーションがあるのですが、弊社の在庫品は現在「艶消し黒」のみになります。
  ご要望があればお応えいたしますが、完全受注生産品につき、納期は約十日かかります。

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