アルミ製フットペダル | クルマ屋 奮闘記

アルミ製フットペダル


 上の画像は、2010-04製 Y51 日産フーガの運転席足元

 アクセル、ブレーキ、フットレスト、サイドブレーキ・・・  大小4種類のペダルが織り成す統一感♪
  純正流用ならではのジャストフィットもあいまって、これは誰が見ても美しく感じるのではないでしょうか。
  実は、インフィニティG35セダン用アルミペダルセットを、スカイラインに移殖したという元記事がありまして。
  それをご覧になられた方からのご依頼です。 心の琴線に触れた施工例、つい真似たくなるのは人情ですね ^^

  但し、web上の実例と自分のクルマが、年式グレード何から何まで同一なら安心ですが、世の中そうは甘くなく。
  車種違いともなれば異なる点があって当然で?  フーガへの移殖の場合、フットレストその他で問題が。。

 アクセルペダル:
  サイズ的にはほぼドンピシャなんですが、固定用のビス穴の位置に難あり。
  フーガ純正樹脂製ペダルの裏側は、補強の格子が入った胴殻で、まんの悪いことに十字の部分に当ります。
  この対処、いい加減に済ますとビスがつっかかり、アクセルを一杯踏んだ時の開度が減ってしまうのでNG。
  ( 全開ベタ踏みなんて絶対しないから、多少アクセル開度が減っても平気だとか言わないで下さいね!www )

 フットレスト:
  フロアマットめくると土台部分は発泡スチロール。。
  何百万もするクルマなのにとメーカーを責めるてい
  るのではありません。 むしろ、軽量化して燃費改善
  という涙ぐましい努力の跡と受けとめます。 問題な
  のは、ここにビス突き刺しても格好だけということ。
  上下左右にずれにくくはなるでしょうがーww

  元々の品は薄い樹脂製で、フロアマットにピン留め。
  これじゃフットレストというより、足置く場所の補強材。
  踏んだ感じ心なしかふんわりしてたのも納得でした。

  ところが、インフィニティ用のアルミ製フットレストは
  土台の発泡材より若干どころか結構背が高く・・・
  凸面よりも上がはみだしすぎ具合悪いのですよ。

  これがために、お客様はDIYを諦められたようです。
  依頼時この問題を申し送られるとともに、対処法と
  ご予算面全て一任、このブログを読み全幅の信頼
  寄せて下さったとの仰せでした。



  このような場合、嬉しい半面非常に悩ましくもあり。 手を抜くわけには・・・ さぁどうする? どうする俺?!www

 悩み抜いた末、新品のアルミペダルの上端一列、下端二列カット。
 まさか私が糸鋸でガリガリ切るわけにもゆかず、この金属加工は外注に出しました。
 結果、ラウンド加工だけはプレス打ち抜きにかなわないものの、直線部分は見事な切り口に。

 次に固定方法について、土台発泡スチロールを木製の頑丈な品に置換する案も考えたのですが
 余程精密に作らないと逆にガタついてしまわないか、コストパフォーマンスも劣ると予想し却下。
 代案として、フロアマットをきっちりサンドイッチすべく、大きめの平ワッシャでもよかったのですが、
 ペダル等身の裏金をワンオフ。 長めのボルトナットで固定して、どうにか完成に漕ぎつけました。



 手の早い人ならペダル4枚、合計20~30分程度で付けてしまうとの情報あり。
 ですが冒頭の完成写真だけでは決して伝わらぬ、隠れて見えない裏側に多大の配慮を払っています。
 切削加工その他、何から何まで全部含めると、私が何時間かけてしまったか。。 職人仕事につき企業秘密です。 lol

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