HID ( 高圧放電灯 ) その2 | クルマ屋 奮闘記

HID ( 高圧放電灯 ) その2

過去記事 「 HID ( 高圧放電灯 ) その1 」 もご参照下さい




 上の画像は、2001-11製 トヨタVitzRS NCP13 のエンジンルーム
 約5年ほど前、アーシング施工を承って以来、幾度かの車検整備等でわざわざ大阪からご来店下さいます。
 大変気に入って下さったご様子で、本当に整備士冥利に尽きます。 誠にありがとうございます。
 歳月が流れ、バッテリーが替わり、タワーバーが追加され、この度はHIDキットをお取付。^^



 今回お客さまが選ばれたのは、PIAA製HIDコンバージョンキット。 H4型左右のセット内容は、
 イグナイター2個+バラスト2個+Hi/Lo切替ユニット2個+ヒューズボックス2個 = 合計8個と配線ウジャジャ!ww
 臓物をこんなに増やすとなると、下手すればエンジンルーム内の調和を乱しかねないと思います。

 回避策としてフロントバンパーを外し、ヘッドライト下の空間等に仕込んだりするのですが、
 10系ヴィッツはちょっと特殊なバルクヘッド ( エンジンルームと室内境目のパネルが脱着可能な構造 ) で、
 覚悟を決めてえいやっと外せば安心して電動ドリルが使えました。

 結構熱くなるエンジンルームの俯角ついた壁面に、両面テープ接着だけでは脱落の不安が。。
 1枚目の画像、バラストユニットとHi/Lo切替ユニットは、ボルトナットでしっかり固定してあります。
 HID用配線はスロットルワイヤーに沿うよう工夫。 違和感なく仕上がっていると感じて下されば嬉しいのですが♪



補足 ( 汎用ヒューズホルダーについて ) :
HIDキットに限らず電装系社外品にはヒューズが要りますが、大抵の添付品は低コスト化のためか防滴形ですらなく。。  それでいて配線の長さはせいぜい30cm位しかないので、普通はそのままプラス端子のすぐ近くに設置されることに。
これ案外と盲点なんですが、劣化しだしたバッテリーは白い粉噴いたようになり ( 希硫酸電解液の蒸発ガスの影響 ) 周辺を汚損するのですよ。  実際これに起因したヒューズ接触不良によるHID不点灯というトラブルを過去に経験しています。  この対策としては、配線を延長する/簡易防水形ホルダーに変更する等の方法もあるのですが・・・  私の定番は、右の画像のように既設ジャンクションボックス内への設置です。^^

♪