HID ( 高圧放電灯 ) フォグランプ編 | クルマ屋 奮闘記

HID ( 高圧放電灯 ) フォグランプ編

バンパービルトインタイプの純正フォグランプHID化について

  

上の画像は、1992-06製 JZZ30 トヨタソアラのフォグランプ ( H3ハロゲン → HID化、改造前/改造後 )
 フォグランプは道路運送車両の保安基準 第33条で細かく規定されており、「ヘッドランプ上縁より下にしなさい」と
 謳われているため、低い位置に設置される宿命にあり・・・ ひいては防水面に配慮する必要が生じます。
 というわけで、概ねどこのメーカーの純正フォグランプも、電球交換用の裏の開口部は、上図のような感じです。
 ゴムキャップで安易に済まさず、防水コネクタを介した重厚なキャップ。 Oリング付なので気密は確実!


したがって、フォグランプのHID化にあたっては必ず配線通し回しの問題に突き当たります。
 この記事が糞自慢にならぬよう、嫌味に聞こえぬよう続きの文章をどう綴るべきか、約一週間筆止めて考えました。
 世間一般はと思い「HID化 フォグランプ」のキーワードで画像検索すると9ページ目に私のこの画像が出ているし!
 恐るべしGoogle! おっと脱線 ww  概ね皆さん、明るくなりましたぁ~的な表側か、HIDキットそのままが大半。
 整備士である私は、どこにどんな穴をあけて、どのように防水処理したかが最も重要だと思うんですが。。



HIDバーナーの配線には、一応ゴム製グロメットが通されていたりします。
しかしそれは、コネクタを余裕で通せるφ25mm程度もある大きすぎる品で、汎用性は低いですね。
 残念ながら私はまだそれを利用出来たことがなく、毎回ハサミで切って捨ててます。(笑)
 これ、何とかならないものかと皆さん感じるはずだと思うんですが・・・ まぁ、あけた穴にブチル練って押しこむか、
 シーラー流せば防水面は不細工ながらも十分ですし、汎用性高い小型コネクタ&グロメットには中々改善されません。

そこで右上の画像、私の施工例・解決策はご覧の通り。 φ10mmの小型防水グロメットに換装!
これ実は、裏側が露出するテールレンズ ( トラック系 ) に使われる電球ソケットからの流用品。
ストップランプ用のがちょうど二穴です。 内側に抜け防止のツバもあるのでいい感じ♪
 但し、ここまでしてしまうのは諸刃の剣で一長一短あると思いますね。
 なぜならば、HIDバーナーのコネクタを再使用出来るよう上手に分解して端子を抜き取る必要があるからです。
 ハロゲンやHID、明るい電球というのは実に繊細なものでして。。
 地面や机にコンコンぶつけたり、ガラス面を指で僅かに触れただけでも寿命縮まるくらいに考えておいてちょうどです。

 試験点灯~素焼きの際や、端子バラしてどうこうする際は、呉々もこの点にご注意下さい。
 あと、安価なHIDキットを使って初期不良喰らった場合、部品は替えてもらえても工賃までは無理だったりします。
 手間をかけた分、被るダメージも大きくなってしまうので、施工レベルの選定は何が正解とかないでしょう。
 というものの、オーナー様に許して頂けるなら、一瞬の冠水に備え毎回このように仕上げたいところではあります。^^

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