LEDルームランプ | クルマ屋 奮闘記

LEDルームランプ

マクラ球型LEDルームランプについて


上の画像は、12V用マクラ球型LEDルームランプ。
1年保証でありながら、LED6チップ×2個セットが、送料税込みでたったの700円♪
省電力長寿命のLED球が、実質1個当り300円以下?!
フィラメント球との価格差がここまで縮まってくると、交換を要する際には、LEDに積極的に置換すべきと思いました。
2011年現在の相場より随分安すぎですが、アマゾン経由の購入なら万一粗悪品でも1年保証は守ってくれるかな。。
と、甘い認識で試しに注文してみたのですが・・・・・
運転席側と助手席側にそれぞれ独立したルームランプがある車種に同時に使いだしてみたところ、速攻1個NG。
総点灯時間にして僅か5~10分ほどで? 何度かドア開閉していただけでふと気付くと片側不点灯に。
慌ててクレーム報告して翌日には代品届いたものの、その頃にはもう1個の反対側も点かなくなってしまいました。
一応ルームランプ本体側各部の接触不良も疑ってみたのですが、やはりLED球の内部接触不良と断定。


届いた代品を含め、合計4個確保した時点で臆せず不良品を分解してみると・・・
 1) 両端の金属製帽子は肉厚ペラペラの薄すぎで強度不足
 2) 円筒型レンズはガラス製ではなく樹脂製で耐熱性不足
 3) LED基板端子と帽子部分との接続は圧着方式・ハンダ方式ではなく単なる折り曲げ
 4) レンズと帽子部分との固定はボンドによる点付け

これだけ悪材料が揃うと、どう考えても実用に耐えうるとは思えません。。
電球ホルダーに挟まれテンションかかった状態で、点灯加熱~消灯自然冷却を繰り返すと、基板端子が必ず接触不良に。
10秒未満のショートサイクルで、延々とON/OFF点滅反復テストする分には、そこそこの回数耐えるかもしれませんが、
点灯5分間 (加熱) ~ 消灯30分間以上 (自然冷却) というサイクルには非常に脆く、僅か数回で不点灯に陥るでしょう。
実際の使用状況は、むしろこうだと思うのですが。
ちなみに優良LED素子集合体の定格寿命は、全光束が初期全光束の70%、または、光度が初期光度の70%に低下
するまでの時間と一応定義されてはいるものの、一般向け表記ではそれよりも短命な、回路中のコンデンサー寿命である
40,000時間でどのメーカーも判でついたように横並びになるのが定番みたいです。
このため、素子(チップ)+回路の寿命=電球の寿命=4万時間だと、売り手の側の多くの人々まで誤解してるようですが、
製品としての総合的な点灯寿命は、上述したような種々の理由で短縮され、粗悪品では製品寿命 0.5H ?
電気接続って結構シビアですが、製造コストを下げるための手の抜きどころは正にそういうところなんでしょうねぇ~ ^^;


留意点・解決策
右の画像を仔細にご覧下さい。
左側は、スタンレー製フィラメント球 ( ガラスレンズ )
右側は、対策済みLED粗悪品 ( 樹脂製レンズ )

並べて見比べるとガラスレンズは非常に透明度が高いですね。
中身が雲って見える品は樹脂製レンズの可能性濃厚で要注意!

次に金属製帽子の円錐部分先端ですが・・・
左のスタンレー製は平たく圧着してあり、右の品には対策として
基板端子を僅かに出してハンダをチョンと盛りました。
電気接続はこうしなければ確実になりません。
逆言うと、圧着痕またはハンダ痕ないものは要注意!


上記二項目どちらにも該当するもの。すなわち、樹脂製レンズ+無処置金属製帽子のLEDは、粗悪品の可能性 大?
いくら安くてもそういう品には手出ししないほうが無難だと思います。。

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