赤い彗星♪ | クルマ屋 奮闘記

赤い彗星♪



上の画像は、H18.03 スバル・サンバーディアス TW2 のエンジンルーム。
サンバー系はリヤエンジンなので、可倒式のリヤバンパーを開くと、こんな風景が広がります。
綺麗な赤いヘッドカバーにご注目♪

実はお客様から教わるまで知らなかったのですが、巷を走りまわっている赤帽サンバーには、
出力などのスペックは一般向けエンジンと同等ながらも、強化部品の組み込みなどにより
耐久性を大幅に向上させたという 赤帽専用エンジン が載っているそうな。

スバルさんもやることが心憎い。
差別化として仕上げにカバーを赤く塗るあたり、実に粋な計らいだと思います。
平成24年にダイハツOEMに移行してからは赤帽専用エンジンも無くなってしまったんでしょうか?
もしそうだとすると、それを惜しむ声は少なくなかったかも知れませんね。



花より団子と思うなら・・・・・
耐久性向上の為の変更点を洗い出し、内部パーツ組替こそが望ましいのですが、そこはそれ。(笑)
画像のクルマはノーマル車でありまして。 達てのご要望により、上部の赤いカバーだけ替えました。
気分はレーシー! これ、中々良いじゃないですかぁ~♪

噂では赤帽専用パーツ、都道府県によっては赤帽関係者以外への販売はしてくれないそうな?
しかし幸い京都府ではそのようなこともなく、普通にオーダー出来てしまいました。
私におっしゃって下されば、いつでもお取り替えいたします。^^v



さて、綺麗な赤いヘッドカバーへの交換作業についてですが。
正直な話、これ相当気を使います。 そこそこ距離走った車両だと尚更ですね。
なぜならば、エキマニ真下にして大きく傾けられたエンジンなので、熱の影響喰らって
カバーのパッキン部からオイルが滲みはじめてるのとか日常茶飯のことですし。
周辺パーツ・・・ プラグコードや黄色いオイルフィラーキャップなんかも薄汚れてるのが普通です。

純粋に見た目の良さを狙った仕事なわけですから、
作業途中、黒ずんだオイルの付着した手でうっかり触ろうものなら新品カバーを汚してしまいます。
ピカピカの新品カバーとアンバランスにならぬよう、周辺パーツも洗浄美化してそれを保たねば!

事前に必要パーツ取り寄せておいて、いざ触ってみると
おっとどっこい!なーんてこともよくありますね。

右の画像は、No.1シリンダー用のプラグコード。
白い斑点模様は失火の跡です。
これ、エキマニ遮熱板との間隙が小さいために、
劣化すると筒横に火花が逃げてしまう現象。
肝心のプラグ部のスパークが弱くなるので、勿論NG。

しかし、たとえば過給機付きなどで元々パワフルなエンジンは、初期段階の僅かな失火では、
不調であることを中々体感出来なかったりします。 この例でも、実際市街地走った感じ普通でした。
とはいうものの、このような明らかな失火跡を見てしまうと、プラグコードは替えておくべきでしょう。
写真の青いプラグコードは社外品NGK製。 車歴8年、走行14万弱で2度目の交換ということに・・・
そう考えると結構短命。 期せずして、カバーとお揃いの赤いプラグコードになりました♪



H21.10 スバル・サンバーディアス TV1 も全く同じご要望により入庫してきました。
TV1/TW2、どちらもEN07型エンジンで、赤帽専用ヘッドカバーに換装可能。

  13285KA361 : 赤帽専用ヘッドカバー ( ブローバイ2本 )
  13285KA381 : 赤帽専用ヘッドカバー ( ブローバイ1本 )

  8,330円+消費税 ( 2014年5月現在価格、別途パッキン類+工賃必要 )
♪